祝ケータイかいツー!たまごっちプラス その2

 妹さんがお茶を持ってきてくれた。
ママさんは茶菓子と一緒に、お土産にと言ってドリップコーヒーの詰め合わせを出してきた。
最初にお土産を渡すとは・・・。
 私は内祝と書かれたのし袋をお礼を言いながらママさんに差し出した。
「いいのよ!」
「いいから、受け取って!」と妻とママさんは3回ほどやり取りをして
・・・はぁー・・。
“いいのよ・・いいから・・いいのよ・・いいから・・”
・・うー・・5回だったかなぁ・・。
 そのあと、不二家のマドレーヌの詰め合わせ(事件前だよ)を渡すと、雄大君はすぐ、赤い包み紙を破き、箱の中身をあけ、首をかしげた。
晴也君もじっとそばで、見ている。
クックックッ・・Sお姉さまが、そんなに早く欲しいものを差し出すわけが無い。
甘いぞ2人とも・・。
だが、潤んだ瞳で、Sお姉さまを見ている。
マドレーヌをママさんに押し付け、妻ににじり寄っていく。
「姉ちゃん、悪いんだけど、私、ママさんバスケの試合なの・・出かけるね」妹さんは荷物を持ち、家を出ようとした。
「いってらっしゃい」ママさんと妻と私は、妹さんに挨拶した。
 雄大君と晴也君は母親を玄関まで見送るのかと思ったが、無視して妻に引っ付いている。
うるうる瞳でビームを送っている。
そんなに、たまごっちが欲しかったのか?
 ゆっくりと妻はギロロの赤いアキバッグから、コンビニ袋を出し、中身を取り出したと思ったら、雄大君は立ったまま、たまごっちをつかんでいた。
「雄大。座りなさい!」ピシャリと妻は言い放つ。
慌ててたまごっちから手を離し、雄大君は正座した。
「赤色とピンク色、どっちがいい?」妻は聞いた。
「こっち!」赤色のたまごっちを手に取った。
慌てて晴也君は残ったたまごっちを奪いに来た。
「お礼を言いなさい!」小さな声でママさんは言う。
「あっ、ありがとう。Sお姉さま」
「ありがとう。Sお姉さま」
グチャグチャのビリビリにパッケージを空け、取り出した、たまごっちを見つめたまま2人は妻にお礼を言った。
「どういたしまして」
 雄大君は首からぶら下げるストラップをたまごっちに取り付け、弟の晴也君のもつけてあげていた。ド派手に箱からたまごっちを取り出したが、説明書はきちんと2人とも破かず手に握り締めている。
小学1年生と幼稚園の年長さんだが、大事なものはわかっているようだ・・が。
「白が良かった・・」雄大君が呟いた。つづいて
「水色が良かった!」晴也君は大きな声だ。
 妻の右の眉毛がピクリとした。
「こらっ! 贅沢言わないの・・手に入らないのよ・・Sお姉さまだったから、手に入ったのよ。まったく・・」ママさんが困った顔をして、苦笑いした。
「初期設定しなきゃ・・名前とか時刻とか入力してから、遊ぶんだよ」私は慌てて間に入った。
 すると、甥っ子の2人は私のそばににじり寄ってきた。
「お兄さん・・・」
「お兄さん・・」
 ママさんが私をお兄ちゃんと呼ぶので、お兄さんと呼ぶことにしたのか? 妻はお姉さまなのに・・・うー・・。
 2人のたまごっちの初期設定をしてあげると、ママさんからたまごっちの代金を妻は貰っていた。
・・別にいいのになぁ・・あっ、千円多く貰ってる! まあいっか・・妻は喜んでいる。・・
Sお姉さまは欲張りなのだ。
 このあと、外で食事をすることになり、みんなで出かけることになったが、甥っ子2人はたまごっちを首から提げ、説明書を握り締めたままだった。
 玄関で靴を履いていると、雄大君の新しい黒いランドセルと体操着袋が目に留まった。
下駄箱の上を見ると、電動鉛筆削りがおいてあり、教科書とノートもおいてある。
『はぁ?クックックッ・・変なの? 玄関で学校の準備をするのか? 教科書、入れたり、鉛筆、削ったり・・クックックッ・・』
何かおかしかった。
 歩いて10分くらいのJR駅のそばにある夜は居酒屋をやっている飲食店に入った。
昼はランチメニューをやっているようだ。
子供たちは天ざるそばとジュース、私は刺身定食とビール、妻は焼き魚定食、それと海鮮サラダにイカのポッポ焼きを頼んだ。
ママさんは特に頼まなかった。
 私はビール、子供たちはジュース、妻とママさんは水で私の快気祝いの乾杯をしてくれた。
久々のビール・・
わーはっはぁ・・最高だ! 
 大好物のイカを食べ、子供たちは暴れまくり、ウンチをしに行ったりしたが、元気にお酒が飲めて、あー、アリガタヤー・・。
 ママさんは正解だった。
子供たちはそばも、エビのてんぷらもそれぞれ半分残した。
それを食べている。慣れたものだ。
 にぎやかに昼食を食べ終えると、雄大君は呟いた。
「Sお姉さま、今度は何を持ってきてくれるの?」
「そうね・・安納もみじ! 流行ってるのよ・・ひゃっひゃっひゃっ・・」
子供相手にサツマイモ・・何を言っているんだか、しかし・・
ああ、私も一度くらい呼ばれてみたい・・
『勇者様・・』と・・。

ウラじんせーエンジョイ!たまごっちプラス ウラふりる
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